季刊・家庭の薬膳 季節のすこやか食養生

小寒の頃の食養生

新暦の1月5日前後から1月19日前後が「小寒」にあたります。
小寒のあと、1月20日ごろに「大寒」が来るのですが、年によっては小寒の方が寒くなることも。
今年がまさにその年で、パン・ウェイの故郷の北京では、連日最低気温がマイナス10度を下回る日が続いています。

こんな時、北京では体を温める食材をとることを心がけます。
乳製品、羊肉、ねぎやしょうがなどの薬味、雑穀類などが体を温める食材の代表的なものです。

また鉄分の豊富なもの、たとえばレバーやほうれんそう、ナッツ類などもいいですよ。
これらを使った羊のしゃぶしゃぶ、牛乳スープなどは冬の北京で好まれる料理です。
また、8種類以上の雑穀やなつめ、ナッツ類が入る粥も、この季節には欠かせません。

また、寒くなると腎臓機能が低下するため、これを防ぐことを忘れないようにしましょう。
なるべく黒色の食材を食べると、腎機能の向上につながると言われています。
黒ごま、きくらげなどを使った料理はいかがしょうか。

さらに、この時期は外気はもとより室内も暖房により乾燥し、潤いの大切な肺に熱が溜まり、咳がでやすくなります。
水分をこまめに摂ったり、余熱を排出するはたらきのある菊花茶を飲むこともおすすめです。


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

15.Jan.2010