家庭の薬膳 第5回 ~ そら豆

そら豆の味と性質


蚕豆(そら豆)の味は「甘く」「少し塩辛く」、性質は「身体を温めも冷やすこともない」という分類です。

そら豆の効能

そら豆は古くから食べられている野菜の一つで、エジプトでは4000年前から栽培されていた記録があります。
日本には8世紀ごろ、中国から入ってきたと言われています。
4月頃より食卓にあがりはじめ、6月頃まで楽しめます。
そら豆はカリウム、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル分が豊富な野菜です。

昔から体力を養う、気力を充実させる野菜の一つとして用いられてきました。
そら豆は実を食べるのが一般的ですが、皮の部分にも利尿作用があるため、むかずに一緒に食べるのもおすすめです。
また、ほとんど使われることはありませんが、そら豆の花にも血圧を下げる作用があると言われているため、漢方薬として用いられることがあります。
そら豆の主な効用は、下記のとおりです。

■ むくみを解消する
■ 二日酔いに効く
■ 便秘の解消に役立つ

むくみや二日酔いによいのは、そら豆に利尿作用があるからです。
女性には嬉しい便秘の解消にも役立つとのこと。
また、血の流れをさらさらにする効果も期待できるそうです。
そら豆は茹でて食べるのが一般的ですが、中国ではその茹で汁も有効利用します。
上述の効果が期待できるので、茹で汁を煎じて飲むこともあるのです。
また、乾燥そら豆でもその効果は失われないので、むくみや腎臓のはたらきをよくするためにひと役かってくれます。


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

16.May.2006