家庭の薬膳 第29回 ~ ピーマン

ピーマンの味と性質


薬膳の考え方では、ピーマンの味は「辛く」、性質は「体を温め」かつ「毒はない」という分類になります。

ピーマンの効能

唐辛子の一種であるピーマンの原産地は南米です。
中国にはもともと豊富な種類の唐辛子がありましたが、ピーマンが入ってきたのは比較的遅いようです。
辛くないため料理にも使いやすく、その後中国国内に広がり、今では中国料理に欠かせない野菜のひとつになりました。
ピーマンを使った「青椒肉糸」(チンジャオロース)などは、日本人にとってもなじみ深いものですよね。
ピーマンは、日本へは16世紀ごろヨーロッパから伝わったといわれていますが、広く一般家庭の食卓に上るようになったのは戦後です。

さて、ピーマンには、次のような効能があると言われています。

■疲労回復
■夏バテ予防
■動脈硬化の改善
■血圧上昇の抑制
■がん予防
■血液サラサラ効果

独特の青臭さもあるため、生でたくさん食べるのは大変ですが、ピーマンに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくく、また同じく豊富に含まれるカロテンは油で調理すると体内に吸収されやすくなるため、炒め物などに適しています。

ピーマンを使ったレシピはこちら


このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。

16.Aug.2010