とうもろこしの味と性質
薬膳の考え方では、とうもろこしの味は「甘く」、性質は「温寒のどちらにも偏らない」という分類になります。
とうもろこしの効能
とうもろこしの原産地は、中央アメリカから南アメリカ北部にかけての地域で、古代マヤ文明の頃から主食として本格的に栽培されていましたが、15世紀にコロンブスがアメリカ大陸を発見したのをきっかけに世界中に広がることとなりました。
とうもろこしの収穫時期は夏から初秋にかけて。
暑い季節においしくなるとうもろこしには、次のような効能があるとされています。
■熱を下げる
■むくみを取る
■消化機能の向上
■疲労回復
■便秘の解消
とうもろこしの主成分は炭水化物ですが、その他にもビタミンB群やミネラル、食物繊維を豊富に含む、とても栄養価の高い優れた穀物です。
また、普段は捨ててしまうヒゲの部分は、中国の民間療法では乾燥させたものを漢方薬として用います。
この部分には利尿作用があるため、腎炎や膀胱炎などで排尿が困難な場合や、妊娠時のむくみを取り除く効能があるとされています。
このページの内容は、中国の昔からの民間療法や、年配の方から伝え聞いた話を基に構成しています。
病気やその他の疾患に、必ず効果があることを保証する訳ではないことをご了承下さい。